CRUX15
(強圧竪型成形機)
(強圧竪型成形機)
全固体電池実用化への取り組み
分野を超えて新たな粉体圧縮成形技術の創出を目指す。
全固体電池研究所(大阪公立大学:綿野 哲教授) |
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開発に至ったきっかけ
以前より大阪公立大学(大阪府立大学)とは繋がりがあり、産学連携で意見交換等を行っていました。
その中で、”次世代電池の成形”について、従来の電池で使用されている電極を粉体の圧縮成形で行っている実績から、「全固体電池でも菊水製作所の粉体圧縮成形技術が活用できるのではないか」と大阪公立大学の綿野教授よりお声がけ頂き、開発をスタートさせました。
しかし全固体電池の成形に関しては課題が多く、非常にハードルが高いものでした。 従来から弊社のラインナップにあるCRUX03S機では、要求される技術に対して能力が不足しており、また電池成形には不向きであると判断されました。 そこで、数多くの課題を解決すべく、新機種として<CRUX15>を開発することとなりました。
しかし全固体電池の成形に関しては課題が多く、非常にハードルが高いものでした。 従来から弊社のラインナップにあるCRUX03S機では、要求される技術に対して能力が不足しており、また電池成形には不向きであると判断されました。 そこで、数多くの課題を解決すべく、新機種として<CRUX15>を開発することとなりました。
全固体電池ならではの課題
前述のとおり、全固体電池の成形に関しては多くの課題がありました。
まず、電池材料は原料の開発が日進月歩で進められており、粉体の性質(粒径や比重、流動性など)も大きく変化しているため、原料となる粉末にフレキシブルな対応が可能な機械開発が必須となりました。
また、使用する原料(固体電解質)には、外気に触れると有毒ガスが発生するものがあります。そのため、原料を密閉状態で扱うことができ、且つ長時間の充放電試験に臨める設計にする必要がありました。 そういった数々の課題を克服するために、弊社ではアイソレータユニットという新しい技術を創出しました。現在は特許出願中です。
また、使用する原料(固体電解質)には、外気に触れると有毒ガスが発生するものがあります。そのため、原料を密閉状態で扱うことができ、且つ長時間の充放電試験に臨める設計にする必要がありました。 そういった数々の課題を克服するために、弊社ではアイソレータユニットという新しい技術を創出しました。現在は特許出願中です。
アイソレータユニット イメージ(特許出願中) |
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開発の成果と現在
機械は既に大阪公立大学(大阪府立大学)の全固体電池研究所へ設置済みですが、現在も産学連携の体制で開発を進めており、「全固体電池の開発にかかる労力を少しでも解消できないか?」「圧縮データの収集を効率的にできないか?」などのご要望にお応え出来るよう、検討を進めております。
本格運用前ではありますが、各関連企業様が見学をしたいと興味を示されおり、引き続き弊社の粉体圧縮成形技術を全固体電池の開発に活用し、研究開発に尽力できればと考えています。
本格運用前ではありますが、各関連企業様が見学をしたいと興味を示されおり、引き続き弊社の粉体圧縮成形技術を全固体電池の開発に活用し、研究開発に尽力できればと考えています。
成形品サンプル |
お客様プロフィール |
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お客様名称 |
全固体電池研究所:大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス |
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所在地 | 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1番1号 |
導入製品の仕様 |
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CRUX15 強圧竪型成形機仕様
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